夏の盛りを過ぎたとはいえ、ことのほか厳しい残暑の毎日です。
9月21日土曜日、天候にも恵まれたこの日、都城市の郡元公園にてみやこのじょう児童学園ひまわりと姉妹園のみやこのじょう児童学園合同の運動会が行われました。
まずは全園児によるオープニングです。
パリオリンピックが開かれた今年にちなんで、BGMは歴代のオリンピックテーマソングメドレーを使用しました。
その音楽にのって、全園児たちがダンスを披露します。
最初はみやこのじょう児童学園の以上児さんたちだけのダンスで、その後ろに赤、緑、紫、黄色、青の大きな筒があるだけ。
園児の姿は見えません。
ですが、曲が2曲目に入ると、その筒の中から園児たちの姿が現れました。
ひまわりの小さな園児たちは以上児さんたちの後ろにいたので、保護者席からはより小さな姿に見えたでしょうが、そのかわいらしいダンスは父兄の方々の目にしっかり届いていたようです。
踊っている我が子を見つけ、「踊ってる!踊ってる!」と興奮した様子で話す夫婦が目に入りました。
オープニングの次は、開会式。
「はじめのことば」「園長先生のお話」「準備運動」でした。
準備運動のダンスも、一生懸命踊っていました。(中には立っているだけのお友達もいましたが)
そして、いよいよ競技の開始です。
最初はかけっこです。
トップバッターはちゅーりっぷグループさん(0歳児)。
月齢によって発達の差が大きいちゅーりっぷさんは、3グループに分かれての競争です。
まずはハイハイができるお友達による、ハイハイ競争です。
競技エリアの真ん中にマットを敷き、その上をハイハイします。
ゴールには大好きな家族の方が、名前を呼んで待っています。
先生の掛け声をきっかけにスタートするお友達もいましたが、中にはきょとんとしているお友達、泣いているお友達もいました。
泣いている子や中々動かない子は、先生に抱っこされながらゆっくりゴールを目指します。
ハイハイがまだできない園児は、かわいいイラストが描かれた箱に乗って、ご家族の方に引っ張られてゴールを目指します。
3組のうち、2組の保護者の方は子どもの顔をにこにこと見て、ゆっくりと進んでいましたが、1組の親子は他の2組よりも速いスピードでゴールを目指していました。
引っ張る保護者と引っ張られる赤ちゃんの様子は、とても微笑ましいものでした。
そして、歩けるお友達は自分の足で保護者の方がいるゴールを目指します。
少しおぼつかない足取りですが、小さな足でしっかりと地面を踏みしめ、一歩一歩、大好きな家族のもとへ向かいます。
立ち止まったままの子、先生に抱き着く子、泣いている子もいましたが、みんな無事にゴールしました。
次はももグループ(1歳児)とたんぽぽグループ(2歳児)のかけっこです。
ちゅーりっぷさんより少しだけお兄さんお姉さんになった、ももグループさん。
駆け足とまではいきませんが、早歩きのスピードで一生懸命ゴールを目指します。
やっぱり泣いている子や立ち止まってしまう子はいましたが、多くの園児がゴールすることができました。
たんぽぽグループさんになると、走ることができるようになる子がほとんどで、ぐっと競争らしくなります。
競争心も芽生えているのでしょうか。
勢い余ってフライングをしてしまう様子や、抜かされて悔しそうにする様子も見られました。
泣いている子はいても「走らなきゃ」「ゴールしなきゃ」という意志が感じられ、大きな成長を見ることができたレースでした。
かけっこの後は、ちゅーりっぷさん、ももさん、たんぽぽさんの順番でダンスです。
ちゅーりっぷさんは保護者の方と「親子リズム」です。
最初はマットに座った保護者の方の膝に乗り、ゆらゆらと横に揺れたり、とんとんと膝を動かして縦に揺れたりします。
その後は芝生の上に立ち、手をつないで簡単なダンス。
そして、保護者の方に抱っこされて、マットの周りをくるくると回りました。
見本の先生とももグループのお友達を見ながら、保護者の方は一生懸命リズムにのってくださいました。
かけっこのときとは違い、ちゅーりっぷのお友達は安心しきった様子で、保護者の方の動きに身をゆだねたり、楽しそうに縦ノリしたりしていました。
ももぐるーぷさんは怪獣の帽子をかぶって「かいじゅうダンス」です。
音楽の流れ始めは踊っている子が多くいましたが、競技エリアをぐるりと囲んでいる家族の方たちに気が付くと、戸惑いなのか、踊りをやめてしまう子が何人もいました。
そしてやっぱり、泣いている子もいました(中には天を仰いで大泣きしている子もいました)。
最後まで一生懸命に踊っている姿(全体の四分の一ほどでしたが)も感動しましたが、家族の方へ行きたいのを我慢して、その場にじっと立っている姿にも心を打たれました。
未満児さんのプログラム最後は、たんぽぽグループによるダンスです。
2024年上半期に、世界で大ヒットした楽曲に合わせて踊ります。
さらにたんぽぽグループさんだけでなく、バックダンサーとしてみやこのじょう児童学園のすみれグループさん(年長さん)も踊りました。
たんぽぽグループさんからは、ダンスだけでなく隊形移動もあります。
最初は3つの円をつくる形で踊っていましたが、曲の途中で横一列に並びなおしました。
先頭の子が先生に手を引かれて走り出すと、それに続く形で他の子も移動します。
移動はできていましたが、お友達との間隔が狭く、子ども同士の間隔を先生たちが慌てて整えていました。
たんぽぽさんにもなると、手足を大きく動かして、最後まで踊れている子が半分以上でした。
楽しそうに笑顔を見せてくれる子もいて、曲のサビではノリノリで体を揺らして踊っていました。
たんぽぽグループさんのダンスで、みやこのじょう児童学園ひまわりの運動会は終了です。
お茶タイムを挟んだ後は、みやこのじょう児童学園の以上児さんの競技が始まります。
子供の成長は早く、その大きな進歩に驚かされることが多いですが、以上児さんより未満児さんの方が成長の幅は大きいものです。
運動面では主に、お座りからハイハイ、ハイハイからあんよ、あんよからかけっこ。
情緒面でも、人見知り期やイヤイヤ期へ。
そして、ダンスもただ先生の真似をするだけから、踊ることによって“楽しい”という気持ちを表現できるようになる姿。
保護者の方は、家では見ることのできないお子さんの様子に、驚いたり、感動したりしたことでしょう。
運動会の次は発表会があります。
その時にも、また大きな成長に驚かされることでしょう。
次の大きな舞台にどんな姿を見せてくれるのか、とても楽しみですね。
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